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  • 執筆者の写真kinopix

どんぐり100個の底力


たとえば、どんぐり100個で何が出来る?


どんぐりのことを話す機会が増えたので、


1、透明のボトルにマテバシイを100個入れて


2、縄文土器はこのためにあったんじゃないか説


3、どんぐりスターチ


をディスプレイしてみました。


それがこちらです。


左  マテバシイ100 個  中身1個分の平均2.8g  で殻なしは、およそ280g〜290g


中央 攪拌しては澱粉を沈澱させ、何度も水を替える作業をしてアク抜きを施す道具


右  どんぐりスターチ(マテバシイ由来)約140g




アク抜きにはたくさんの水が必要です。


水道もない時代、川のほとりでやっていたのでしょう。


縄文土器の逆円錐型の器がアク抜きの作業にとても理にかなっているのです。


攪拌、沈澱、水を捨てるを繰り返すのですから、筒状のものが好ましい。


しかし尖っていては不安定。おそらくちょっと土を掘って立てて使っていたと思います。


最後はその辺に転がして天日で干してたんではないかと考えています。


わかりやすくペットボトルを逆さにして再現。





博物ふぇすてばるの参加の時に慌てて作ったどんぐりスターチラインナップ


どんぐりの種類によって、精製率、アク抜きの回数(日数)、乾き具合、


粒子の細かさ、水の溶け具合、色、糊化させる力などそれぞれ違います。


効率でいえば、マテバシイが大きくて、虫喰い率もほぼなく、アクも少なく


デンプン率も高くて扱いやすいです。






そんな訳でどんぐり100個からは、約140gの澱粉が精製されます。




どんぐり餅(無味無臭で食感はわらび餅)


そして、スターチ140gからは、このお餅を1.4kg作ることが出来ます。


きな粉で食べるとわらび餅やん!という感じ。





また、280g〜290g(100個分)のどんぐりを粉砕して焙煎して、ミルで挽いて


お鍋で煮出したら、どんぐりコーヒーの出来上がり。



どんぐり珈琲はマテバシイ100個で170gほど出来ます。


つまりマテバシイ100個から約30杯分のコーヒーが淹れることができるのです。






そして、コーヒーの搾りかすで何が出来るのか?


もしくは、スターチ精製の搾りかすで何が出来るのか?


結果どちらも出来ます。


そこで、ここから新しい資源を開発してみた。


これは世界初!





最後はきのこに変身です!


菌類の研究です。


どんぐりを餌にして菌類を拡大させ、菌床を作り、子実体を発生させるのです。


これこそが、どんぐり100個の底力!


研究費はタダだから、とてもコスパのいい研究です。


実はまだまだ発展するのですが今回はここまで。


どんぐり料理研究家/どんぐりキノコ研究所なる所以です。


おしまい。



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